• テキストサイズ

【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第33章 If This Was a Movie ☆




わたしはすやすやと眠る赤井さんの方を見て、ほっぺたをつん…とつついてみた。

「んーー」

赤井さんは少し眉を顰めて寝言を言ったかと思えば、またすー…と気持ちよさそうに眠っている。


かっ…可愛い…


普段渋めでクールなのが相まって、可愛すぎる…破壊力抜群だ。
でもそんなこと言ってる場合じゃない。

トイレに行けないと眠れない。


わたしは赤井さんに申し訳ないと思いつつも、寝ている彼の身体をゆさゆさと揺すった。

「赤井さんー」

「ん…」

赤井さんは腕枕をしている腕で、寝ながらわたしを抱きしめた。

ちがう…違うの…抱きしめてほしいんじゃなくて、一緒についてきてほしいの…


「赤井さん…起きて…」


何度か耳元でささやくと、赤井さんが眠い目をこすりながらムクッと起きた。


「どうした…眠れないのか?」


わたしの頬にキスをしながら、半分開いてない目で赤井さんがこちらを見る。


「あ…あのね。トイレ行きたいの」

「…行けばいいだろ」

「一生のお願い…トイレまで付いてきて」


恥を忍んで、顔を真っ赤にしながらも赤井さんにお願いすると、赤井さんはわたしの頭をポンポンと撫でると、わたしの後ろからわたしを抱きしめるように一緒にトイレに付いてきてくれた。


トイレの前で赤井さんを待たせ、トイレの中に入った。
無事、用を足せたわたしは


「これで眠れる…」


とほっと一息つくと、トイレから出ようとドアに手をかけた。
ドアを開けて、前でうつらうつらと眠りながら待っていてくれた赤井さんにぎゅっと抱きついた。


「ねえ、赤井さんって何でそんなに優しいの」

「…眠い」


赤井さんはもう眠くて仕方ないという感じで、来たときと同様、わたしの後ろから抱きつきながらまた一緒にベッドに入った。

お花見に行けなかったのは残念だけど、今日も相変わらず幸せだったな。

わたしはベッドに入って秒で眠る赤井さんのほっぺにキスをして、もぞもぞと赤井さんの腕の中に身体を入れると、彼の香りをかぎながら眠りについた。


__

next chapter...


/ 1733ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp