【R18】You belong with me 【赤井秀一】
第13章 ベイビー・アイラブユー ☆
俺から離せと言ったくせに、離れた途端俺の方が寂しいと思ってしまう。
俺はサラの額にキスをすると、ベッドを出て、キッチンの冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出し、また2階に戻る。
未だ雨は降り続いていて、雷も少し鳴っているようだ。
「水、飲むか?」
「のむ。」
サラにペットボトルを手渡すと、こくりと一口飲み、水が通る時サラの喉が少し揺れる。
ゴロロロ…と雷が今にも落ちそうな音をすると、サラはすぐにまた俺にしがみついた。
これは今日はもう寝るのを諦めたほうがよさそうだな。
サラを抱きしめて、髪を撫でてやると安心したようにふ…と笑う。
「わたし、きっともう…二度とこんな恋できない」
そりゃあ、そうであってもらわないと困るな。
俺はこの先もずっとサラを抱きしめていたい。
俺にとってもそうだ。
きっともうこんなに好きになれる女は現れない。
「今日は朝までずっとくっついていていい?」
「あぁ。」
「あと、たくさんキスしてほしい」
「さっき散々しただろう」
そんなこと言いながら、俺はサラの頬や唇にしつこいぐらいにキスをする。
「100万回ぐらい、してほしいもん。
…あとね、手もずっと繋いでて…」
「お安い御用だ」
「それから、わたしの夢を見てね」
「ふ…見れたらな。」
「わたしは赤井さんの夢を見るよ。絶対」
そう言ってサラは目を閉じた。
長いまつ毛をじっと見ていると、数秒後にはもうサラは夢の中だ。
「眠り姫かよ」
あまりにもはやい寝付きにフッと笑みをこぼすと、サラの髪を撫で、額にキスをして俺も目を閉じた。
そして、夢の中のサラを抱きしめてまたキスをした。
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