第54章 君に届け　☆

はぁーっとため息をつきながらも、結局なんだかんだ、サラのそう言うところが好きだったりするからそれ以上何も言えない。



「…まっすぐ帰ってこいよ？
そして、二度目はないからな？？」

「もちろんです！」

「…ちょっと、一本電話を入れてくる」


俺はそう言って、首をかしげるサラを部屋に残したままバルコニーに出た。


トゥルルルルル


コール音のあと、受話器から聞こえたのはキャメルの声


「はい。赤井さんどうかしましたか」

「キャメル。今度の日曜、俺に付き合え」

「は！了解しました！！！」


理由を何一つ聞いていないのに、二つ返事で了承するキャメルに関心しながら電話を切ると、また部屋の中に戻った。


「電話、はやいね。」

「ああ。」


ニヤリと笑ってサラを見る俺を、サラはんー？と未だ首を傾げている。


来週の日曜

重要ミッションの幕開けだ。



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