第12章 弟
私が頭を下げると炭治郎くんが「なんだおはぎの取り合いかと思いました」と口にする
それにキレて不死川さんは炭治郎くんを殴り飛ばしてしまった
気絶炭治郎くんを抱きかかえて私は怒る
「実弥さん!!!」
「ちっ...」
不死川さんは冨岡さんの屋敷を出て行ってしまった
私は急いで追った
「実弥さん!」
「なんだよ」
「なにを苛ついてるんですか」
「みずきには関係ねぇよ!...!」
すると突然草むらに近寄り何かを握りつぶす
掌には謎の目玉が潰されていた
「なに、これ...」
「...動きだしやがったなぁ」
「もしかして鬼舞辻無惨!?」
「あぁ」
ここ暫く鬼の動きが止まっていたかと思えた
このまま終わってくれたらよかったのに
鬼舞辻はまた、動き出したのだ
「今夜は俺の所にいろ」
不死川さんは私を屋敷に連れて帰った
その夜
鴉が鳴いた