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想い人

第11章 捧げる


「イッちまったみてぇだな」
「はぁッはぁ...っ」

私が肩で息をしていると不死川さんはもう片方の足にも手をかけ更に律動を早くする

肌の触れ合う音
溢れ出る水音
不死川さんの苦しそうな声
私の耳を犯していく

「あ"ーーーっくそ、もう出すぞッッ」

不死川さんの限界も近いようで
激しくぶつかる肌

私の目から涙が溢れる

「ーークッ」

一気に引き抜き私の腹の上に欲を吐き出した

不死川さんの額に流れる汗
息が荒い

へたっと私の隣に寝転び頬に口付けする

「大丈夫か?」
「うん」
「悪いな、無理させた」
「大丈夫ですよ」

不死川さんの優しい手は頭を優しく撫でてくれた

そして
私たちは眠りについた



目が覚めると不死川さんは隣にいなかった
私は着替えるため立ち上がろうとすると膝がガクッとなる

「え、なんで...」

そこに丁度不死川さんが来てくれた

「大丈夫かぁ?」
「た、立てない」
「昨日無理させちまったからなぁ。ゆっくり寝とけぇ」

不死川さんは私に布団を掛けてくれる

暫くすると立てるようになったがすっかり陽も登ってしまった

「まずい帰らなきゃ!」
「胡蝶帰ってきてるかもな」

そうなのだ
任務からしのぶが帰ってくる
今回伝言さえ飛ばしてない

「私帰りますね!」
「気をつけろよ」

そう言ってバタバタ帰路についた

蝶屋敷に着くと前のように門の前には立っていなかった
だから油断した 
屋敷に入る
玄関にしのぶが立っていたのだ

「し、しのぶ...っ」
「みずき貴女って人は...今度は連絡なしに朝帰りですかぁぁ」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「はぁ...どうせ不死川さんの所にいたんでしょ」
「... はい」
「私からも不死川さんには言わせてもらいますからね」

しのぶが怒ると敬語になる
それが怖かった  



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