第7章 ※ 第25章 決戦と喪失 1812~1813ページ
先ほどより強い力で擦られたの体は大きく痙攣し、障子から差し込む月光に照らされる髪は乱れて布団へと無造作に広がっている。
縋る場所を求めるようにさ迷う手を杏寿郎が絡め取って握り締めてやると、ギュッと震えながらも強く握り返してきた。
杏寿郎の目に映るの色白な体は汗ばみ紅潮しており、それで満たされるどころかドクンとモノを昂らせる。
(最奥まで入れると……どうなってくれるのだろうか?)
目をトロンと潤ませ眉をひそめるの表情は自分がそうさせているのだと思うと、もっと先が見たいと欲が出てしまった。
入口付近ですら普段肌を合わせる時と比べものにならない乱れ方なのだ、ナカを全て昂ったモノで満たせば……と考えただけで杏寿郎の体が震える。
「、少し奥に入れるぞ?」
「お……く?ギュッてして……んっ、少し……怖い」
痛みに対する恐怖ではなく、今でさえ深い快楽に襲われ続けているのにこれ以上の刺激を与えられた時、自分の体はどうなるのか……と不安に思っているのだろう。
求めるよう差し出された片腕を目にした杏寿郎は笑みを浮かべ、1度動きを止めての体に自分の体を重ね合わせた。