第4章 NO2
いつものように大学の門を抜け
正面玄関へ向かう
人がいっぱい行き交っていたり
視線が飛び交う
・・・・・やっぱり苦手だ
怖い。
という感情を抑えてその場をすりぬけようと―――
黒「さとみさんっ」
「うわっ!?」
思わずびっくりしてしまった
黒「おはようございます」
「お、おはようございます」
火「ねみぃ・・・あ、おまえ」
「失礼します」
そう言って立ち去る
やっぱりダメだ
怖いよ
火「んだよあいつ、ほんと愛想ねぇな」
黒「・・・・・・。」
聞こえてるよ
でも、そんなこと言われても仕方ないよ
そう言い聞かせてその場を去った
〜黒子side〜
さとみさんはいつも何かに怯えているように見えます
どんな理由なのか僕にはわかりません
でも、そんなさとみさんに少しでも協力出来るのならいいんですけど・・・
〜火神side〜
なんだよあいつ、なんか避けられてるような気もするし
ぜってぇ目みて話さねぇし・・・
昨日が初対面だから俺がなにかやったってこともありえねぇし
なにがあったんだ?
まぁ、俺には関係ねぇーか