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おうちに帰ろう(鬼滅の刃 煉獄杏寿郎)

第3章 雷の夜


寝る前に久しぶりに男の人にドキドキしてしまったせいか、仮眠しようと思っても眠りが浅くて、私は何度も寝返りを打った。

我ながらちょっぴり恥ずかしい。
時計を見ると6時半になっていた。
そろそろ起きることにした。朝ご飯の準備でもしよう!

あれから煉獄さんはお風呂に入ってから自分の部屋に戻った。
いつも夜の任務が終わるとお風呂に入ってるみたいだった。
疲れてるだろうし、体も綺麗にしたいだろうな。だって毎晩のように強烈な鬼と闘って帰って来てるんだもの。

そーっと襖を開けて、廊下に出た。煉獄さんはまだ眠っているみたい。
音を立てないように下に降りて顔を洗い、メイクをし、胸まである茶色の髪をハーフアップにする。いつもは下ろしたままだけど、お料理する時は束ねておかないと。

綺麗に片付けられたお台所に入って眺めた。
簡素で、すごく使いやすい。男の人の一人暮らしにしてはとても綺麗なお台所だ。綺麗に磨かれているし、沢山ではないけど、ちゃんと調理道具も揃っている。雰囲気の良い木の食器棚には白を基調としたシンプルで素敵な器が収納してあった。

煉獄さんの家は都心だからか、ガスも水道もある。でも、井戸水が美味しいので、琺瑯の鍋を持って庭まで出て汲みに行った。

早朝の空気が気持ち良かった。井戸水を汲みながらふと見ると、庭にある柑橘の木に黄色い実がなっている。
甘夏かな?後で採ってみようかな。
柑橘類を見るとついジャムにしたくなる。職業病かもしれない。


朝食はだし巻き卵に大根おろし、お味噌汁、お漬物、海苔、そして昨日の酢の物に肉じゃがもプラスして、和食のレパートリーの少なさをカバーした。幸い、煉獄さんの近所の商店は、良い食材のお店が多くて、シンプルなお料理も美味しくできる。

菜箸を手にして、ふと思う。
煉獄さん、何歳なんだろう。食べ盛りという年齢ではなさそうだけど、すごく若いのはわかる。
いつもご飯を沢山食べるし、元気だ。
弟の新太郎と同じ歳くらいにも見えるけれど、煉獄さんにはもっと圧倒的な存在感がある。だから落ちついても見えるけど、お肌の感じからすると10代か…。
鬼殺隊で柱になれる位だから、年齢よりもずっと精神年齢が高いんだろうな。
新太郎は19歳。彼女もいるけど、ママに甘えてるもんね。
味噌を溶きながら家族を思い出していた。













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