第7章 甘いお菓子|紫原敦
紫原「ねぇ桃ちん、舞ちんどこ〜?」
桃井「むっくん、舞好きだね〜っていうか、舞がいつもお菓子持ってるから狙ってるんでしょ!」
紫原「お菓子〜?持ってるよ〜?…あ、舞ちん見っけ!」
桃井「あ!また先輩に捕まってる!あの先輩、案外しつこいのよね〜」
紫原「ね〜桃ちん、アイツ捻り潰していい?」
桃井「こら!先輩なんだからダメだよ…」
紫原「ふーん…そう」
といい舞の元へ歩いて行く紫原を
桃井はそのまま見届ける。
桃井(むっくん…なんだかいつもと違うような…
とにかく危なくなったら止めなきゃ…)
紫原「舞ちん」
先輩「あ?なんだ邪魔しやがっ…」
(で、デケェ……!!)
『あ!むっくん!来てくれたの?』
紫原「うん、迎えに来た」
先輩「は?桜田、こいつと付き合ってんのか?」
『え、付き…んんっ///!』
紫原が舞の背に合わせるように屈み、キスをする───
桃井「…えっ!?」
青峰「さつき〜来たぞ…って、は!?
何で紫原キスしてんだ?!」
紫原が舞の頭部を抑え深く口付けをする。
『っふぁ、まっ…んぅ////』
先輩や桃井、青峰は唖然としていた。
そして、紫原を好きな女子生徒達の悲鳴が響いていた───。
紅く火照りぐったりとする舞を抱き上げながら
紫原「あげないよ。舞ちんは俺のだから…」
先輩「…っ!ふざけるなっ!」
紫原「なに?捻…」
舞が紫原の口を抑え『だめだよ?』と言うと
紫原「ん〜、じゃあくれる?」
『仕方ないなぁ//』
チュッ…とキスすると紫原は大人しくなった。
桃井「むっくんってあんな感じだっけ?」
青峰「いや、ちげぇだろ!つか付き合ってたのか?」
桃井「舞から聞いてないけど…」
先輩「くそっ!バスケ以外できねぇくせに!」
紫原「え〜?俺、学年6位だけどなぁ〜?」
先輩はキッと紫原を睨みながら声にならない声で
スタスタとその場を去っていった……。
桃井は二人の元へ駆け寄り
桃井「ちょっと、2人とも!いつ付き合ったのよ!?」
『えっ?…付き合ってないよ?』
紫原「そう。まだ付き合ってないよ〜」