第41章 youth 【準番外編】
と思ったら、盛大に五条の胸へ飛び込んでいた。
レイをしっかりと抱きとめた五条の腕からはクマは消え、いつの間にか五条の頭の上で「潰されるとこだったぜぇ…」と呟いている。
「へーきー?」
耳元で言われたその言葉と共に、ギュッと両腕の力が強まった。
「っあ…うん、平気…ごめん…ありが」
離れようとするが、なぜか五条が離してはくれず、ますます抱きしめる腕に力が籠ってくる。
「え…?…あの…さとっ」
「おい悟、なにしてる」
突然の低い声にビクッとなる。
その瞬間にゆっくりと身体が離された。