第39章 dignity ■
もう無理だっ!
でそう…っ!!
正直よくここまでもったなと思いながらも五条はラストスパートをかけ始めた。
「はぁ…こっち見てレイっ…」
「んぁっ…はんっ…あっ…」
激しく揺さぶられながら必死で目を合わせようとするレイに顔を近づける。
「僕を見ろ。はっ…最っ高その顔…」
火照った顔で、目じりから涙を流し、激しく犯されながらも苦しげに潤んだ瞳が懸命にこちらに向く。
そんな卑猥で官能的すぎる女の表情に、五条の加虐心さえも煽られていく。
文字通り抱き潰すようにガンガン腰を打ち付け、何度もその顔にキスの雨を降らす。
「ん…たまんない…っ レイのバカ…」
レイはあまりの激しさに喘ぎ声すら出せず、苦しげな呻き声の混じった息遣いのようになっていた。
目と鼻の先で見つめてくる五条の表情が、あまりにも色欲を纏っていて、そのセクシーさに目を奪われる。
眉間に皺を寄せ、余裕の無いような表情、開いた口からは荒い息遣い、そして何度も慈しみを込めたようなキスが落とされる。