第34章 surround ■ 【番外編】
「ふふ…美しい君を犯していると…どんどん穢していってる気分になる時があるよ…」
「んっ…ああ…っ…」
そんなことないと言いたくても、突き上げてくるその快感と衝撃に、言葉は紡げない。
「…っ…なんだか悪い男になっている気分…わかるかい?」
そう言いながらも徐々に律動を速めていく。
グンッと最奥に突き刺さり、イッたばかりの肉壁がまた収縮を繰り返す。
「っん……すごい締め付けだな……
気を緩めるとすぐに搾り取られてしまいそうだ…」
「はっん……す…っぐる…」
激しい揺さぶりになっていき、ギュッと夏油の背中に足を巻き付けながら、必死に耐える。
「く…… レイ…っ…」
「んっ…もっとっ…もっと来て……」
もっと私だけを感じて。
私だけを見て、私だけを愛してほしい。
他の人に触れないで。
見ないで。ねぇ…私だけにして…
心の中の本音はやっぱり独占欲の塊だった。
いくら彼の優しさを理解してはいても、
自分だけの男なのだと実感したかった。
肌をうちつけ合う音と、互いの息遣いが響く。
愛おしいと思う気持ちと快感が、同じくらいに全身を駆け巡る。
「…は…… レイ…綺麗だよ…」
「っん…あっ…あぁっ…傑…大好き…っ」
愛を呟くその唇を、夏油の熱い口が塞ぎ、口内までも激しく犯される。
「んんっ…んー……っん…ぅ…っ」
「…ふ……っ……は……」
何度も角度を変えて唾液を交換し、吸い上げ、下の律動も速くなっていく。