第21章 residual ■
「傑っ…は……ぁ……愛してる…」
「…私もだよ……ずっとね…」
ぎゅっと密着すれば、より互いの体温と与えきれないほどの愛情を感じられて、なんとも言えない幸福感に満たされる。
もっともっと感じていたい。
ずっとこのまま…永遠に…
「傑っ!…傑ぅ……あぁっ…」
「っ……ん?」
首筋に吸い付いていた夏油が優しい顔で見つめてくる。
いつもの大好きなその顔で。
「ずっと…っ…私だけのっもので…いて?…っんぁ」
「そんなのっ…っ…言われなくても……ふ…」
「来年もっ…再来年もっ…その次…もっ…」
「うん…君もずっと…私だけのもの…だよ…」
グンと再奥を突かれ、荒々しいキスをされた瞬間、またレイは達してしまい、全身を震わせた。
しかし、夏油は容赦なく腰をうちつける。
「はぁ…は… レイ…イッていいか…」
「う…ん……っ…」
体を揺さぶられすぎて力が入らず、声がうまく出ない。
ぎゅっと腰と背中を抱かれ、深くまで何度も突かれたかと思えば、また口内を激しく蹂躙される。
離れたくない…
その言葉は、彼の唾液と共に喉の奥へと飲み込まれていった。
そして唇が離れた瞬間、白濁とした大量の液体が薄い膜の中に出されたのがわかった。
「ーっ!…は……」
はぁはぁと肩で息をし、夏油がレイの顔の隣に両手をついてうつむく。
まだひくひくと波打っているソレから、1滴2滴とこぼれ落ちるのが分かる。
「はぁ……はは……まだ足りないな…」
「うん…私も……」
息を荒らげながら、なんとかそう答える。
彼のことが、好きすぎてものすごく辛いなんて、
こんな感情があったのかと驚く。
いつもそばに居てくれる彼。
いつも優しくていつも自分のことを最優先してくれて、強くて逞しくて頭も良くて、何もかもが最高の彼。
生きる道を示してくれて、全てを与えてくれた、
自分の生命そのものの彼。
泣きたいくらいに愛しくてしょうがない存在。
大好きで大好きで、自分よりも大切で、
死ぬまで隣にいたくて、
だからね…言わせてほしい。
私からの、呪いの言葉を。
「傑……死んでも永遠に、愛してる…」
優しく目を細めた彼と、また肌が重なった。