第46章 domain
「私のことも、物で機嫌治るとか思ってるみたいだよ?失礼しちゃうよね〜。それからやっぱ、普段からデリカシー無さすぎる発言多いのがいっちばんキツイかなぁ…」
「・・・」
「こないだなんてさぁ、私の顔、2点とか言ったんだよ〜」
「……は?」
「ねぇ、どう思う〜?私って2点の顔?あははっ」
「……なわけないじゃないですか」
「…え?」
「レイさんの顔は、誰がどう見ても100点でしょう…」
「……アハハっ!恵くんてお世辞上手いね!」
「……あの、レイさん。」
突然真剣な顔で立ち止まる伏黒にハッとなる。
「っあ!ごめん、私愚痴ばっか喋っちゃって!
こんなこと喋られても困るだけだよね!ほんとごめん!」
私って何言っちゃってたんだろ。
生徒に向かって恋人の愚痴なんて馬鹿すぎる。
心底後悔し、慌ててもう一度謝ろうと口を開きかけた時だった。