第9章 サッカーと気になるあいつ
マネージャーとして
あいつは、サッカー部に入ってきた。
容量がいいのか
なんでもかんでもこなしてしまう。
相変わらず
その本心じゃない笑顔を
振りまきながら。
でもなんか
あいつは一生懸命で
ときどき失敗してる
そーゆとこ面白い。
あ、またこけた。
「おい。大丈夫か?」
あ、足から血大量に出てる。
「べ、別に
こけて痛くて
涙が出ちゃったわけじゃないから。
そ。そーじゃなくてまず、
こけてないからっ!」
わかりやすぅ…。
「んな事より、保健室行くぞ」
「大丈夫♪だから!!
練習戻ってて〜!」
あ。
またいつもの、
いい子ちゃんキャラに戻った。
「さわぐな。いくぞ。」
俺はヒョイっと真白をかついで
保健室へ向かった
「ちょっと!下ろしてよ!なんなの!もうっ!」
足をバタバタしながら、
怒り出す。
笑える。