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瑠璃色の瞳のその先に

第4章 記憶


ミズキに怪我がないか確認して、無事であった事に安堵し、翁を睨み付けたまま一気に殺気を放つと、驚いて身をすくめるミズキを優しく抱きしめ、その瞬間、外で幾つかの気配が倒れた。


「…………」


「どーいうつもりです?源流さま……刺客まで配置されるとは……」


「お前たちがこの子を隠すのが原因だろ?この子は龍香のために必要なのだ!お前らが勝手な事をしたばかりにな?」


「は?関係ねーだろ?ミズキはお前たちには渡さねぇよ!忍としての修行も自分の身を護り、木ノ葉のために忍にするだけだ!龍香の古い体質はもう終わりなんだよ?」


「……戯言を……」


「帰れ……二度とミズキに…オレ達、家族に近寄るな……次は誰であろうと当主の名を持って力の剥奪と龍香から追放だ」


「………ミトカに言っておけ、たまには実家に戻って来いとな?アケル、倒れた奴らを連れて来い……またな」


「チッ!“また”なんてねーよ!」


ミトカの実父である源流はオレを睨みつけたままその場を後にし、アケルも倒れた刺客達を連れ源流の後を追った……ミズキが無事で良かった……額を合わせ優しく笑うとミズキも笑い返してきて……。


「驚いたよな……ごめんなぁ……… ミズキ、今から飛ぶよ?しっかり掴まって」


「うん!どこ行くの?」


「んー、カカシとミナトんトコ!オレはかーさまのところに戻らなきゃ__」

「ミズキも……かーさまのとこ行きたい!!」


「……… ミズキ、ゴメンなぁ……忍になったら行け___」

「いつなるの?アカデミーも行けないのに……いつなれるのっ!!ミズキはいつまで一人でアソコにいなきゃいけないの!!いつも謝ってばっかりで……とーさまなんて大嫌い!!」


「ん、ミズキが大声上げるなんて珍しいね?」


「ミナト……どうして……」


「〔レンジさんの殺気感じて先に来ました……〕」


「〔悪い……〕ごめんな、ミズキ……ミナト、任せたぞ…」



初めてミズキが感情のままに我が儘を……そうだよな……オレ達は任務ばかりで寂しい思いをさせ続けた……悪い……オレは泣きじゃくるミズキの頭を撫でるとミナトへ預け、そのままミトカのいる場所へ戻った……。
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