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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第48章 10月(自転車を買いに)


「いらっしゃいませ~」





奥から店員さんの声


広くない店内に、いろんな自転車が並んでる。





結局、色はまだ決めていない。



フィーリング?

これ!って思ったやつにしよう、って。




店内の自転車を見て回る





…………あ。

壁にかけられたロードバイク




黒尾さんを、思い出してしまった。





そして、



次、私が自転車を変える時は



一緒に選んでくれると言っていた





その言葉も。





……………。





こういうの、ほんとよくない。





ふとした時に、思い出してしまう。





それも、心の準備ができていない時。





心臓がギュッとなる。





…………なんで一人で来ちゃったんだろう。





やっぱりアキくんに着いてきてもらえばよかった。





「ロードバイク、気になりますか?」





奥から出てきた店員さんに話しかけられる。





「………特には」





店員さんには気付かれない、

自分だけのために嘘をつく。
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