第12章 play 9 ※

『………ハァ…………ハァ…………ハァ………』


伸ばされたチサトの両脚に手が添えられ
再び大きく開かれていく


まだ収まりきらない痙攣をかき分けるようにして
泉に潜ってくる感覚があった


『……っ……んぅぅ……』


チサトは顎を高く上げて背中を反らせた




奥まで沈めて

ゆっくりと戻る


『……っあ……ん…』


カヲルに抱かれている所を想像すると
自然と声が漏れてしまう

深く繰り返される動きに
チサトは次第に溺れていった


『………んっ………………んんっ………………ぁん……………ぁ………………や……ぁ………』


両膝を持ち上げるようにして最奥を突かれると
下腹部が疼き始める


『…………ゃ………………ま……た…………イッちゃ……』


快感の波に備え身体を固くするチサトのすぐ横から
タケルの声が聞こえた


「………ふぅん…………兄さんとシテる時は……そういう声上げるんだ……」


説明の出来ない違和感を感じて
チサトは息を呑んだ


『……………ぅ……そ………』

「………アレ………分かっちゃったかな…？」

『………や………めて……………嫌……』

「………それじゃあ…もう……コレは必要ないね…」


楽しそうなタケルの声と共に目隠しが外された


『いや！外さないで！』

「…どうして？…あんな気持ち良さそうに喘いでたじゃない………目を開けて…もっと感じなよ…」


固く閉じていた目を恐る恐る開けたチサトは
自身に覆い被さっている人物の名前を震える声で呼んだ


『………カヲル……さ…ん…』

「……チサト…………すまない…」


次の瞬間
最奥を突き上げる動きが激しいものへと変わった


『……ぁああっ……んっ……』


腰を押さえて深く突かれると
泉の奥がうねるように動き出す


『……ゃ……め……………んっ………っぁああん…！』