• テキストサイズ

暗殺者の正しい飼い方しつけ方

第1章 「殺されてもらえますか」


「い、っぁあ!!やだ、いやぁ━━━ッッ、それ、止まっ、とまってぇ!!」


やば。
止まらない、これ。
なか。
キュンキュンうねって。
搾り取られる。


「………っ」

「━━━━っだぁ」




はふ、ふー、って。
吐き出される吐息。
涙と、唾液でぐちゃぐちゃの顔。
濡れたシーツ。
あー、ヤバい。
とまんねぇ。





「………俺のものに、ッッ、なる?」


「━━━━るっ!!」


ぶるぶる、と。
足先から痙攣が始まる。
深いな、これ。


「な、りゅ!!なゆ、からぁ………ッッ」
「はは……っ、"なりゅ"?」


必死に頷く『しぐれ』が、かわいくて。
枕に埋める顔を、強引に掬い上げた。


「…………っ」
「あーあ、かわいい顔が、ぐっちゃぐちゃ」


泣きすぎて腫れ上がった瞼。
閉じることも出来ずに開きっぱなしの唇。


数時間前とのギャップに。
自然と笑みが溢れた。



「じゃぁ、今日から俺の女、な」



すでに焦点の合っていない彼女に言ったところですでに聞こえてるはずもなさそうだけど。
締め付けが一際強くなった、瞬間。
しぐれの唇へと上から覆い被さるように、噛み付いた。
/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp