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短編集【R18】

第7章 記念日のプレゼントは…え?私?


『ねえ、いいの?私ほんとにプレゼント準備してないよ?』


「大丈夫やって。気にせんといてや。」




今日は二人が付き合って3年の記念日。
凌から“プレゼントは買わんといてや”と言われたりんこはプレゼントを用意していない。




「俺からはな、りんこにあげるの2つあるで。」


『いや、私凌にあげるの1つもないんだけど。』


「あはは、りんこは1つ俺のおねがい聞いてくれたらええよ。」


『なに??』


「あとで言うわ。先にプレゼントが何か見せるわ……じゃーん!」


『え?!これ!欲しかったやつ!』




凌が出したものは、ずっとりんこが欲しいと言っていたバッグと靴だった。




「ずっとこれ欲しがっとったやんな?嬉しそうでよかったわあ。」


『ほんとにいいの?!ありがとう!』




りんこがプレゼントに手を伸ばす。






「あ、まだやらへんで。」




凌がサッとプレゼントを後ろに隠す。




『へ?』


「言うこと聞いてくれたらあげるわ。」


『……聞く。』


「ふふ、そう言うと思ったで。…ほらこれ。」


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