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短編集【R18】

第6章 ずっと前から好きでした


「てかさ、聞いて。1年前にネットで知り合った人からさ、久しぶりにLINEきたんよ。通話しよーって。」


『…うん。え、…女の子?』


「そうそう、女の子たぶんりんこと同い年かな。」




凌の声は聞いていたいのに、この話は聞きたくないりんこ。




「あれ?りんこ?聞こえる?」


『ん?あ、聞いとるよ。』


「それでさ、その子がなんか、受験?があるらしいんよ。」


『うん。』


「おねがいされたんよ。」


『……なにを?』


“合格したら1年後にLINEする!1個だけ私の言うこと絶対聞いてほしい!”


『え…?告白じゃん…?』




口に出していた。




「うん。…え?なんて?」


『だから告白でしょ絶対。えー、おめでとうじゃん。1年後に彼女できるやん。』




本当は嫌なのに口から真逆の言葉が出てくる。




「そうだとしても、俺断るよ?」


『ごめん、なんて?』


「なんも。んーけどな、そんなこと言われたらその子意識しちゃうなー。」


『あ、じゃあ告白じゃないよ。うん。』


「あはは、どっちなん。」




他の子と話してるだけで嫌、なんてりんこが言えるはずもない。




『告白だよ。もう、そうとしか考えられん。』


「え、じゃあ今からその子と通話してきていいん?」


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