第5章 Night 5
『…みんな、笑ってますね…』
山「……ちょっと外で話しよっか」
山崎さんはそう言って庭へ出た。
そして近くのベンチに座ると
私に手招きをしてきた。
私は写真を引き出しにしまって
山崎さんの隣に腰掛けた。
山「…ミツバさんはね、亡くなってしまったんだ」
『…え、』
突然口にした山崎さんの言葉に
私は耳を疑った。
山「ミツバさんは昔、土方さんと相思相愛だったんだよ」
『……』
何も言葉が出てこなかった。
あの土方さんと恋仲に…?
今の土方さんからはとても
想像できなかった。
山「沖田さんもミツバさんには頭が上がらなくて、ミツバさんの前だとすごい素直だったんだよ」
沖田さんが…素直…
それもとても想像できなかった。
山「ミツバさんは皆から慕われていた…でも…」
(ミツバ編をまなに話したことにします)