第15章 Night 15
神威「俺はまなの嫌がることはしないよ」
『…神威…』
そういえば昔から神威はそうだった。
私の嫌がることはしないって。
優しかった。
銀「思ったことちゃんと言えんじゃねえか」
銀さんはふっと優しく笑った。
そして、帰るかと言って小さな宇宙船
に向かって歩き出した。
沖田さんは再び私の腕を掴んだ。
『ご、めん…沖田さん。
すぐに行くから先に戻ってて』
沖田さんは一瞬きょとん、とした顔に
なって私を見つめた。
『本当にすぐに行くから‼︎』
どうにか納得させて、みんなは
宇宙船に戻って行った。
残されたのは私と神威と阿伏兎の3人。