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あなただけには敵わない

第4章 高嶺の花が乱れるまで


「はあ…はあ…」

「イけた?大丈夫?」

「う、うん…っはあ…」

ゴムをゴミ箱に捨てて

隣で横になった

というか

体力的にもお互い限界で

眠ってしまった



朝、目が覚めると

ゆいなちゃんがまだ寝ていて

初めて寝顔見たかも…

俺は頬を撫でた

ゆいなちゃんはマドンナとか高嶺の花って言われるの

嫌がってるけど俺は別にいいと思ってる

そのくらい可愛いってわけだし

それにそんなけみんなの憧れなわけで

ゆいなちゃんは距離置かれているのが

特別扱いされるのが

嫌われてるって思ってるっぽいけど

本当はみんな勇気が出ないだけなんだろうな

だから

俺に取られちゃうわけ

誰も高嶺の花が

この俺に取られるなんて思ってもなかっただろうな

サボリ癖あるし

喧嘩ばっかりだし

喧嘩のことは本人には言えないな

俺だって嫌われたくないんだよ

ゆいなちゃんにだけは

「んぅ……」

「おはよう、まだ朝早いしもう少し寝てていいよ」

「ん……おきる」

今一瞬寝たな

みんな知らないんだろうな

高嶺の花とか言ってたけど

本当はこんなにも手に届きやすいところにいるんだよ

今も俺の腕の中で寝てるし

みんなが思ってるほど

高嶺の花じゃないんだよ

確かに容姿は完璧なくらいだけど

中身はみんなと同じ中学生なんだから
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