第2章 出会い
-櫻井side-
萌「櫻井さん 何でここ..」
「心配で..探しに来ちゃったんだ 寒いよね... また俺ので悪いけど..これ着てて?」
買い出しの帰りと同様萌歌ちゃんの肩に俺の上着をかけてから
萌歌ちゃんの横に腰掛ける
萌「.......いつもなんです.. 自由に恋愛もさせてもらえない...」
ただ恋愛をしたいというよりかは
どこか切羽詰まった様に見えるのは気のせいだろうか...
「智くん..もちろんニノも萌歌ちゃんと華奈ちゃんを思ってのことだと思うんだ...まぁやり方はかなり強引だけど」
萌「みんな.. お兄達に言われて..別れたいって言うんです」
「うーん... これは俺の偏見だけど..それで別れようっていう人はその程度の奴なのかなって思うな」
萌「でも..いくら何でもあれは...」
「うん.. でも女の子とそういう事できない様にするぞっていう脅し文句で離れてくならそういう事しか考えてないんだろうなって... 俺的には思う..」
萌「それは...」
「ごめん 言い方きつかったね」
萌「そんな事ないです..」
「萌歌ちゃんは可愛いし良い子だから きっと色んな人寄せ付けちゃうんじゃないかなぁ... なら逆にそれを利用しちゃえば?」
萌「利用..?」
「うん 智くん達が人間関係リセットしてくるならさ? 色々な人を知れる良い機会だと思えば良いんじゃないかな プチ社会勉強..みたいな? 人を見極める力をつけるんだって思ったら良いんじゃない?」