• テキストサイズ

蝶【R18】

第4章 癒し



サトル side


連絡は
いつも僕からだった


映画やドラマ、舞台など
目まぐるしいスケジュールの合間を縫って

短い時間でも彼女の声を聞く事ができれば
それだけで心が満たされた


張り詰めた日々を送る僕にとって
リサの存在は
いつの間にか精神安定剤のようになっていた




実際に会える日は
数週間に一度くらいだった


できるだけ長い時間を2人きりで過ごしたいというリサの希望で
僕達は直接ホテルの部屋で落ち合うようになった



ノックの音でドアを開けると
微笑むリサの姿がある


腕を取って部屋に引き込み
そのまま強く抱き締める



首筋に顔を埋めて大好きな彼女の香りを吸い込むと

ささくれ立った気持ちが柔らかく包まれていくような

不思議な感覚がするのだった








/ 52ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp