第1章 プロローグ
目を開ければそこはいつもと変わらない天井
何の変哲もない自分の部屋。
私はベットから降りて姿鏡の前に立つ
そこにはやはりいつも通りの私
「はぁ...」
いつものように溜め息をこぼし制服に着替えリビングへと下りる。
「父さんと母さんは...良かったまだ寝てる」
廊下からリビングを覗き両親が居ない事を確認。
朝御飯と全員分のお弁当を作り静かに家を出た
早朝で人気の少ない道を歩いて駅に向かう
駅のホームには数人の客がおり揃いも揃って眠そうな顔でスマホをいじっている。例外など存在しないというように
そういう私もそうだ。
眠いわけでは無いがスマホを片手に電車を待っている。はたからみれば皆同じだ。
真冬の早朝は寒すぎて凍りそうになる。
タイツは穿いているものの寒すぎではないか
それもそうだ雪が降っているのだから当然。
そこに電車が来た
待ってましたとばかりに駆け込む客達。
そんなに焦らなくても席は空いているでしょうと呆れながら席につく。
一時間ほど電車に揺られ着いたのは学校の最寄り駅。
時間はまだ7時半。ここから歩いて15分程で着く。
この時間には既に学生や社会人も沢山歩いている。
「あ、新しいケーキ今日から発売だって!帰りに食べてこ!」「うん!いいね!」
そんな会話を聞き流しながら校門をくぐる。