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裏夢短編集 【第五人格】

第8章 月下美人【配達員】



×××

横で眠っているルイスを愛おしく見つめるビクター。

(これでルイスさんは完全に僕のものだ。ルイスさんが‪α‬なんてとっくに分かっていたし、自分がΩで本当に良かった。)

(無事に番になれたし、もう他のΩなんて夢中にさせないほどの愛をルイスさんに送ろう。)

×××

朝起きると横にはビクターが眠っていた。

昨日のことを思い出して恥ずかしくなり、顔が熱くなっていった。


ここはビクターの部屋で、置き手紙を書いて自室に戻った。

ふと、自室には置いた覚えのない花が花瓶に入っていた。

後に分かったその花の名前は_月下美人と言うらしい。

誰が置いたなんて私には分からない、きっとナイチンゲールの悪戯かなにかだろうと気にもしていなかった。

あぁ、明日はビクターの発情期が始まるんだ。

快楽に溺れているのは私の方なのかもしれない。


月下美人…「はかない恋」「秘めた情熱」






「危険な快楽」




(終わり)
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