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【twst】ルーク成り代わりは自由に生きたい

第2章 ゴースト時々ハーツラビュル


……と、まぁ計7つの寮があり、どれも学園にあるグレート・セブンの像に倣っているみたい。
そのグレート・セブンとやらが、かの有名なD社の悪役たち。
これは一体どういうことなんだろうか。
私がDの世界に転生してきてしまったのか、それともただ単にこの学園がD社の悪役たちを崇めているだけなのか。
後者ならともかく、前者である場合D社の作品に男子校が舞台の物ってあったっけ?全く記憶にないんだけど。

D社といえば、お姫様や王子様が出てくる作品が多い。恋愛、友情、家族愛などなど心暖まる話ばかりで、老若男女問わず愛されている。
D社の作品は好きだったから映画を観に行ったり、アニメを観てたりしてたんだけどなぁ……。
あ、もしかしたらゲームなのかも?
でもD社の有名なゲームは『つながる心が俺の力だ!』しか知らない。主題歌が神曲すぎる。
……なんてどうでもいいことを考えていたら、私の番がきたので闇の鏡の前に立つ。

「汝の名を告げよ」

「ルーク・ハント」

「汝の魂の形は……」

「……」

「……」

「…………」

「…………」

ん?あれ?もしもーし!なんで黙んの?ねぇなんで黙るん??私なにかしました?
何か言ってくれないと先に進めないんですけどー!?

「闇の鏡よ、どうしたんです?」

「………」

痺れを切らしたのか、学園長が闇の鏡に声をかけてもだんまり。
闇の鏡はしばらくして、硬く閉ざされていた口をようやく開いた。

「汝は……ポムフィオーレとハーツラビュルのふたつの魂が混在している……」

「なんですって!?そんなのあり得ない!」

「セ・ブレ?」

学園長が言う通り、これはあり得ないことなんだろう。
だって文字通りひとつの体にふたつの魂が宿ってるということだから。
これは、あれか。D社の有名なあのゲームならあり得るかもしれない。主人公の体にヒロインと外伝の主人公の心が……ってそれはいい。今関係ないからね。
でも真面目な話、あの主人公みたいに知らぬ間に誰かの心を取り込んでいないのであれば、もうひとつの魂は前世の私だろう。

「ハントくん、貴方は一体……この100年魂がふたつある生徒なんていませんでした。聞いたこともない」

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