第125章 好悪の区別と自信家の嫉妬
「え、エマさんそんなことできるの?」
「で、できないよ!」
エレンの冷静な一言に、
エマは思わず声を上げる。
「やってみないと分かんねぇだろ。
俺らだって、したことないから。」
「いや、そりゃそうだろうね……」
エマは赤面し、
ジャンから目を逸らしながら言った。
「意外とハマるかも知んないし、
やってみる価値ある」
ジャンがそう言いかけた時、
エマの部屋をノックする音で、
部屋は一瞬静まり返る。
「……こんな早朝に誰?」
エレンはベッドから起き上がった。
「取りあえず、出てみるから
静かにしててもらえますか?」
エマは思わず敬語で言うと、
ドアに向かった。