第2章 任務
「本来なら星波に鬼狩りを辞めさせるのが一番良いかと思ったんだけどね、星波の階級は甲。正直、星波が抜けるのはとても惜しいんだ。でも星波は鬼の頸を斬るたびに症状が出る…以前事情を知らない他の隊士から暴行を受けてしまったこともあってね。一部から特別扱いだと言う声も上がってしまっている。星波は柱と並べるほどの実力があるのも事実。変に噂が広まるのは避けたい。」
「催淫状態を放っておくとどうなるのですか?」
「明確ではないのだけれど、呪詛をかけられた際に小指に蛇が噛み付いたらしい。普段は見えないのだけど、催淫状態になると浮かび上がり指から手のひら、手のひらから手首…蛇が進んでいくにつれてどんどん苦しみが増す。そのまま登っていくと多分心臓にたどり着き星波は命を落とすだろう。」
この場にいる全員の空気が重くなる。