第18章 定期健診
「さぁて。まずは掃除だ!」
竹箒を持ち門や庭の掃き掃除をしていく。
「リア、お前風柱様をお見かけしたことあるか
?今検査で入院していらっしゃるんだぜ」
(本来なら柱はなかなか会えない存在…ないと言った方が自然かな?)
フルフルと首を振る星波。
「風柱様は見た目はすんげぇ怖ぇけど、本当は優しい方なんだぜ!俺は何度も風柱様の任務の事後処理を担当したことがあるんだが、隠にもちゃんと気遣いをしてくれんだ!…俺の憧れだ!お前も会えばわかるぜ」
得意げに進が言う。
(ふふっ実弥さんの優しさをわかってくれている人がいるって、嬉しいことだわっ)
星波はにやにやと微笑む。
「今は機嫌が悪いのか、とんでもなくおぞましいオーラが出ちまってるけど、なんか事情があるんだろうなぁ」
(実弥さん、どうしたのかな…?)
色々な話をしながら作業をしているうちに2人とかなり打ち解けて話すようになった星波は、楽しそうに笑いながら作業をこなして行った。