第18章 定期健診
実弥side
まずは杏寿郎。
「ギョロギョロ目ん玉!負けねぇぜっ!獣の呼吸壱ノ型 穿ち抜き」
ヒョイと杏寿郎は伊之助の攻撃を受け流すと、涼しい顔で背後に回り一本を決めた。
「ムキーーーっっ!いやいやいやいや!何が起きた!?俺は全集中常中だぜぇ!?ギョロギョロ目ん玉!さては全集中を使ったな!?」
杏寿郎は少し悲しそうに眉毛を下げる。
「残念だが無限列車以来、肺をやられてしまって呼吸は使えない」
「お前よォ、炎柱の杏寿郎が呼吸が使えないくらいでウリ坊に負けると思ってたのかァ?」
「俺はウリ坊じゃねぇっ!山の神だっっ!くっそー!腹立つうぅ!よし!次だ!次こそ負けねぇ!」