第17章 友達
その時、ビュンっと風が吹いたと思うとそこには宇隨が立っていた。
「宇隨ィ…玄関から来いィ…」
「つい癖でなぁ」
「人の家の庭から来るのが癖というのは理解できないが宇隨らしいな!ところで今日は…?」
「あぁ!これよ」
宇隨が懐からハガキを取り出してヒラヒラと見せる。
「あ!招待状の!わざわざありがとうございますっ」
「みんなの顔も見たかったからなぁ!お、風弥!来いっ!」
風弥がにこにこと笑いながら宇随に近づいていくと、宇隨がヒョイッと高く抱き上げる。
「きゃはははっ」
2mを超える宇随の身長で高い高いをしてもケラケラと笑う風弥。