第16章 道
「川行こうぜぇ!」
突然伊之助が叫ぶ。
「川?」
「こんな暑い日は川だろ!誰が高く飛び込めるか勝負しようぜ!!」
「伊之助だめだ。風弥もいるから浅瀬に行かないと」
炭治郎が伊之助を説得する。
「しょうがねぇ!子分の空弥は俺様が鍛えてやる!来い!」
「くうやじゃなくてふ、う、や!それに実弥さんのお子さんを子分だなんて怒られるぞっ!?」
炭治郎が咎めるが、お構い無しに突き進んでいく。
どうやら風弥は伊之助の子分に含まれているらしい。
「そうだな!女子は女子で盛り上がる話もあるだろうから、男たちは川へ行こうか!」
伊之助の後を追う炭治郎、善逸。
宇隨、義勇、杏寿郎、実弥は風弥を連れてぞろぞろと着いていく。