第5章 遊郭
その後も延々とネチり倒す伊黒だったが、星波が苦しみ出して慌てて切り上げる。
「悪いな伊黒、よろしく頼んだ」
「承知した。連れて行くぞ」
伊黒が立ち去ろうとしたその時、
「やっぱり来てみて良かったなァ。星波もらってくぜェ。」
そこにいたのは不死川だった。
「大丈夫かァ星波?」
「しなっ…ず…がわ…さんっ…はぁはぁ」
星波はぽろぽろと涙を流し不死川にしがみつく。
もう限界だろォ…と言いながら手を見ると、ヘビが手首に差し掛かろうとしていた。
不死川はとんでもない早さで藤の家紋の家まで戻る。
(やべ、煉獄に殺されるわ…)
宇髄はあちゃーっと頭を抱えた。