第5章 遊郭
「藤の家に行く。着いてこい」
そう言うと星波を抱えて宇髄が消える。
「はや!追わないと!俺も抱えて連れて行って~」
藤の家に着くと、準備のために家の人たちにあれこれと頼んでいく宇髄。
そして作戦会議が始まる。
「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探るから」
「…。とんでもねぇ話だ!ふざけないでいただきたい!自分の個人的な嫁探しに部下を使うとは!!」
(あ、善逸くんは宇髄さんに奥さんがいることを知らないのね…)
「馬ァ鹿かテメェ!俺の嫁が遊郭に潜入して鬼の情報収集に励んでんだよ!定期連絡が途絶えたから俺も行くんだっての!これが鴉経由で届いた3人からの手紙だ!」
「3人!?なんで嫁3人もいんだよ、ざっけんなよ!」
ドゴッ
善逸を黙らせると宇髄が説明を始める。