シロイ、ヒカリ / Hunter×HUNTER カイト夢/
第10章 そばに、いたい *カイトサイド
…閉じ込めたい。
俺の下で、涙を浮かべて腰を揺らして喘ぐケイをみながら、そんなことを思った。
今回の依頼。
初めから嫌な予感がしていた。
我ながら感はいい方だから、ずっと神経を張っていたのだが。
向こうのハンターが倒れた時点で、感が外れたかと気を許してしまった。
…結果。
ケイを奪われて、もう少しで…
光景を思い出して、奥歯を噛みしめる。
裸にされても抵抗し続けた、ケイの強い瞳。
俺と2人になってから、やっと気が緩んだのか、震えだした小さな身体。
無理をして、明るく笑うケイ。
俺のなかに閉じ込めたい。
ずっと、そばで守っていたい。
「ケイ…好きだ」
せめて、今夜だけは。
俺の腕のなかに、閉じ込められてくれ。
ケイ…
愛してる。