第4章 訃報と風柱
翌日…
『いったぁ…最悪…』
『お前が煽るから悪ィんだろうがァ…』
『煽ってねぇしっ!!』
『煽ってんだよっ!!普段、威勢のいいお前があんな顔してたら…そりゃァ勃つもんも勃つだろうがっ!!』
『はぁ?っんなもん…知らねぇしっ!!』
桜雪は腰が痛すぎて起きれなくなっていた。
今日は2人して任務は休ませて貰うことにした。
『ねぇ…実弥…』
『あァ?どうしたァ?』
『なんで…あたし…鬼なのに認めてくれてんの?』
『さァな…一目惚れってやつだったことは確かだァ…』
『へぇー…そっか…』
桜雪は悲しそうに言った。
『桜雪…どうしたァ?妙にしおらしいじゃねェか…』
実弥は元気がない桜雪の隣に寝転ぶと、頭を優しく撫でて抱き寄せた。
『なんか、知らないけど…思い出しちゃってさ…あたしが柱になった日の事…』
桜雪は実弥の背中に腕を回しながら言った。
『話してみろよ…』
『くだらない話だよ?』
『それでもいい…俺はなァ…お前の事を全て知りたいんだァ…聞かせろォ…』
『分かったよ…話してやろう。』
『なんで偉そうなんだよォっ!!』
『いいから聞くのっ!!聞かないのっ!!』
『聞く…』
『だったら黙って聞いとけっ!!』
『チッ…早く話せェ…』
桜雪は話し始めた。