第4章 金魚の恋
うっ… 、締めすぎだ。
俺も、もう保たない。一緒に…!
うんっ…イッて、杏寿郎さん…っ
いっぱい、奥にちょうだい?
っ…!煽り過ぎだ…っ!
杏寿郎はぐわっと起き上がると
を組み敷き、
そのまま腰を打ち付けていく。
ぁぁああっ…はぁっぁんっんっぁっ…!
、愛している…!
一際大きく突き上げると、
の最奥に杏寿郎の熱が注がれた。
ぁ、ぁあっ、んっ…
杏寿郎さん、愛してます…っ
はそう言うと、意識を手離した。
ー…
が眠りについたので
杏寿郎は軽く自身との身体を清めるとの額に軽く口付けて部屋を後にした。
そのまま店主の部屋に行き、身請けを申し出たのだ。
店主の提示した額を杏寿郎は二つ返事で了承した為、
すんなりと身請けする事が決まった。
ー…
柚葉は運がいいなぁ、
郭にきて半年で身請けが決まるたあ、上出来だ。
…有難い事です。
翌日、店主に呼ばれたは
既に身請けが決まっている事に驚いたが、
落ち着いている風で応えた。
もう身請け金も頂いたからな、
来週迎えに来るそうだ。
今日から客はとらねぇでいいから、
まあ、ゆっくり過ごしな。
…はい。有難うございます。
ー…
あっという間に一週間が過ぎ、
杏寿郎が迎えに来る日がやってきた。
朝早くに杏寿郎は松風屋を訪ねた。
早くからすまない!
柚葉を迎えに来た!
杏寿郎が大きな声で店主に声をかけると、
何やら困り顔の店主が一枚の手紙を渡してきた。
杏寿郎はきょとんとしたまま
手渡された手紙を読んだ。
杏寿郎さま
私を愛してくださって有難う存じます。
ですが、事情はあれど、
遊女の私が貴方の隣に立つ事は、
やはり許されるものではありません。
想い合えただけで、私には過ぎた幸福です。
どうか、相応しい方とお幸せになって下さい。
ー…邪魔したな…。
杏寿郎は店を後にすると辺りを探し回ったが、
の姿を見つける事はできなかった。