第2章 ケッコンシキジョウ
ほっ
(後ろ姿だけならよかった···先生に見つかったら絶対やばい)
じー···。
(天音のウェディングドレス姿···か、普段見慣れないからか···)
ゆさっ··。
「先生、今日はよろしくお願い致します」
「あっ··あぁ(何気にでかい)」
「先生?」
「いや!なんでもない撮影だぞ!気をしっかり持つんだ!」
「はい!!」
「ふふっ(なんかお似合いのふたりですね)」
ーーーーー····
「先ずは、新郎が新婦に手を差し伸べるシーンから。新婦の方は待っていてください」
「具体的にどのような顔をすれば」
「貴方が今後寄り添うであろう新婦をイメージしながら手を差し伸べてください」
(むむ···。)
寄り添う···。好いた奴が