第5章 近寄らずにはいられない
ガチャッ
「それでは行ってきますね。何かあれば連絡をしてください、あとお昼は食べる事と太宰先生と喧嘩しないこと!」
むすーー。
「太宰くんが悪いし。最近出版社に行き過ぎじゃないか?私の龍彦が悲しむぞ」
「おばか!出版社も忙しいんです」
パタン
「ぐすっ···」
ぴっぴっぴっ
ぷるる
ガチャッ
「出て早々電話しないの!」
「だって、もう2週間も1日家にいないじゃないか。··せめて私が寂しくならないようにキスでもしてくれない····」
ちょん
「指で許してください」
「····」
ぱくっ
「指をくわえないの!///」
ーーーー···
カタカタカタカタ
(先生の家にいたから仕事が溜まってるかと思ったけど···国木田さんや皆が私の代わりに仕事していてくれてたなんて···後日何かお茶菓子作って渡そう)
「天音」