第4章 ぱらぱら
「天音、最近香水か何か付けてるか?」
すんすん
「何か···はっ!··くさい···??ですか···」
わたわた
「いやそんな事はないぞ!···お前は優しい匂いがする····って何言わせる!」
ぴゃー!
「すみません!(自分からだよ!)」
「あっ··悪い。··天音から消毒液と··林檎の匂いがするんだが、無理に言わなくてもいい。お前はマフィアの他に何処で仕事をしている」
どくん···。
(国木田さんにまで気づかれている···私が内緒で澁澤さんの怪我を治してる事を··でも其れを知ってるのは社長のみ···どうしよ···)
「言えない所か?」
「其れは···その···」
「悪かったな、疑ったりしてお前は探偵社の一員だし俺はお前を信じてる」
こんな事を言いたいんじゃない。
本当は
疲れたら俺を頼れと言いたいだけ