第4章 ぱらぱら
「えっ··!」
「私は何時でも待ってるからね」
ーーーー···
ガチャ
「ただいま戻りました」
カタカタカタ
「おつかれ」
(国木田さん今日も忙しそうだな、でも迂闊に手伝う事聞くのもな~··)
「天音」
「はい」
ぱくぱく
「·····」
(声が聞こえないな)
「大分仕事も慣れたか?」
「はっ··はい!皆さんが教えてくれますから」
「そ··そうか(俺は母さんか!)」
本当は当たり前な事を聞きたい訳では無い
本当は···。
ぐぬぬ
(マフィアの匂いがするから··何か巻き込まれたのかと··)
「あっ。でも最近眠気が酷いみたいで··今日も立ちながら寝ちゃいまして···」
「何処でも寝れるんだな」
「えへへ」
(···俺も駄目だな)