第5章 芽生スウィート!
袋とじ
●翌日
〜エース、アズール、ジェイド、フロイド〜
「カ〜ニちゃんっ♪」
「ひっ、フ、フロイド先輩!?」
「ちょっと顔貸してよ。あのさぁ、人魚ちゃんから聞いたんだけどぉ」
「っっ!」
(ま、まさかエリー、マジで昨日のこと三人にチクったのか!?)
「フロイド。何やら彼、酷く怯えていますよ?」
「どうせ、お前達の普段の行いが影響してるんだろう。まったく…
エースさん?そう怯えなくとも、僕達は危害を加えるようなことは致しませんよ」
「そーだよ。何も悪いことしてないヤツを、ぎゅ〜っと絞めたりしないよ」
「えっ?じゃあオレに一体、何の用があるんですか?」
「あっは。カニちゃん、人魚ちゃんがサイエンス部 諦めるように説得してくれたらしいじゃん。まじナイスー。今度、カッコ良いシュートの決め方、教えてあげるね」
「あ、あぁ!ありましたね…んなことも」
「僕からは、こちらを。丹精込めて育てたキノコです。食べられないこともないですが、あまりオススメは致しません」
「食えないキノコ、どうしたら」
「観賞用です」どやっ
「はぁ。なるほど…」
(しねぇなぁ。観賞)
「僕からも、こちらを。モストロラウンジのクーポンです」
「えっ、マジっすか!ありがとうございます!」普通に嬉しい
「では、我々はこれで。
ほら、二人とも行きますよ」
「じゃあねぇー」
「失礼します」
「ラッキー!超 棚ぼた。
って、このクーポン…月曜の夜限定で、しかも1割引って。つ、使えねぇー…」
☆エースは、微妙なクーポンと
強力なコネを手に入れた——…!