第20章 拾玖 季節風
匡近……やっぱりこの世は不条理だ
は隊員の命を守り、俺を人殺しにさせなかった
(兄ちゃんの人殺し!!!)
何故庇うんだ、俺を無視して後ろから鬼を斬れば良かったんだ
俺はもう人殺しのようなもんだろォ…
「どうして…善良な人間から死んでいく…」
どうしようもない感情が、俺の瞳を滲ませた
「!」
涙が頬から流れる手前、の手がそれを塞き止めた
『ゴホッ!!はぁ…』
「っ!!!」
呼吸で止血したようだ、だが一刻も早く治療させないとまずい状態に代わり無い
「おいィ!てめェは生き残った人間の手当てをしろォ!!」
鬼は住民を僅かしか喰っていなかった
操ることによって、更に被害者を増やすつもりだったのだろう
「おい、!死ぬなよォ!!」
俺は生きも絶え絶えのを担ぎ、蝶屋敷まで走った