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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第5章 コラボ企画 鬼滅夢 『泡沫に蓮の華』


鬼滅の刃 継国巌勝 

想い人に告白を題材に短編。


『泡沫に蓮の華』


彼女と初めて会ったのはこの湖一面に蓮の華が咲いた頃だった。

俺は弟の様な人格者ではない。

もともと武道をしていたとはいえ、相手が生身の『人間』から『鬼』という化け物に変わったことで、殊更に容赦が無くなった。

そして、弟が『日の呼吸』を使うのに対し、俺が使うのは『月の呼吸』。

何をしても、弟には届かない。

これほどの屈辱があるだろうか。

俺程度の実力でも鬼殺隊の柱になり、屋敷を与えられたが、俺は道場で木刀を振るうよりも、静かな場所で鍛練をする方が性に合っている。

ここに来たのも、要は気まぐれだった。

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