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月夜の軌跡【鬼滅の刃】

第20章 柱稽古とお館様


朝のうちに時透邸を出立したので、順調に進めば冨岡邸へは昼を少しすぎた頃には到着出来るだろう。

腕の中におさまる神久夜の案内に導かれ晴れ渡った空のもと、更紗は急ぎ足で道を進んでいた。

「神久夜さん、私は柱の方々になぜ試されているのでしょう?やはり先の闘いで私が闘いながら上手く治癒を出来るかどうかでしょうか?」

相方同様、神久夜も嘘をつくのは苦手だ。
だが杏寿郎から直接話すまで口外法度と言われているので、罪悪感に負けて口を滑らせるわけにはいかない。
つぶらな瞳から涙が零れないよう更紗に勘づかれない程度に体に力を入れる。

「鬼側と闘う上で治癒は今や必要不可欠デスカラ……ソレヲ柱の方々も見極めテイルト思いマス」

嘘にならない範囲で更紗の疑問に答えるが、やはり罪悪感から神久夜の心が痛み抱えてもらっている腕の中に深く沈みこんだ。

「そうですか……どんな理由であれ頑張るほか道はありませんよね!困らせてしまってすみません」

神久夜が何か知っていると勘づいているような更紗の口ぶりにドキッとした神久夜は、恐る恐る相方の顔を見上げる。
そこには咎めるなんて言葉は全く映っていない、いつも通りの穏やかで優しい笑顔があった。
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