第3章 黄瀬涼太との再会
試合は徐々に進み、残り3分の時点で6点差まで拡がっていた。
河原「カントク…何か手はないんですか?」
リコ「…前半のハイペースで策とか仕掛けるような体力残ってないのよ。せめて黒子君がいてくれたら…
りおちゃんはどう思う?」
りお「そうですね…体力限界まで追い詰めて、
無茶させるような事は私には無理ですよ。」
すると、りおの太ももの上に寝ていた黒子がムクリと起きた。
黒子「…わかりました。おはようございます。りおさん、膝枕ありがとうございました。
じゃ、いってきます。」
リコ「いやいやいやいや、何言ってるのダメ!
怪我人でしょ!?てかふらついてるじゃない!」
黒子「今行けって監督が」
リコ「言ってない!タラレバが漏れただけ!」
黒子「じゃあ出ます。
僕が出て戦況を変えられるならお願いします。
それに、約束しました。火神君の影になると。
そして、りおさんの願いを叶えるためにも」
すると、りおは静かに立ち上がり黒子の前に立った。
りお「私が身体を大切にしない人が嫌いなの知っているよね…?それでも行くの?」
黒子「はい。」
すると、りおはため息をつきリコに黒子を出して欲しいとお願いした。
リコ「わかったわ…!ただしちょっとでも危ないと思ったらすぐ交代します!
りおちゃんよく観察しといてね。」
りお「もちろんです」
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黒子がコートに戻った後…
火神「おい、大丈夫なのか?」
黒子「はい、それに良かったです。りおさんの太ももの上気持ちよかったですドヤッ))」
バシバシバシッ
すると、誠凛メンバーが一気に黒子の肩を叩いた。
黒子「痛っ!僕怪我人ですよ!?」
火神「いや、お前が悪い。
頭は叩かないようにしたから感謝しろよー」