サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う2
第6章 番外編
「お邪魔しまーす!!」
「さん!こんにちは!」
エマにとびきりの笑顔で迎えられる。
うし、今日も頑張るか。
「そうだ、イライはいる?」
「イライさん?今日はお誕生日だから、夜まで外出禁止なの!」
「…準備か。つまり、部屋にいるのね。ありがとう!」
「いえいえなの~」
誕生日だから準備のため夜まで外出禁止、という本当に不思議なルール。
私は準備も無ければ外出禁止も無かったなぁ。
「イライ、入るよ!」
ノックせずに押し入る。
「ふふ。よく来たね、。おいで」
ベッドをポンポンと軽く叩くイライ。
「お言葉に甘えて~」
ぼすん、とベッドに横になる。
落ち着くねぇ。
「やっぱ、イライバニラみたいなにおいする」
甘ったるいにおい。
まぁ、好きなんだけど。
「私はバニラよりチョコが好きかな」
「アイスの話じゃないよ」
イライの腕を掴んで自分の方へ引き寄せる。
そして、首もとのにおいを嗅ぐ。
「やっぱ、布団じゃなくてイライのにおいだ」
「……っ、/////」
「ん?どしたイライ」
「なんでもないよ…君は、女性としての慎みが足りない」
「そんな役に立たないもの、燃えないごみに出してきたよ。それに、それは今始まったことではないでしょ?」
「ん~……それもそうだね」
そう言って頭を撫でてくれるイライ。
人に頭を撫でられるのは好きだ。
いや、私がここに来たのはそうじゃない!!
「イライ!」
「な、なんだい?」
急に大声を出した私に少し驚いた様子のイライ。
こういう表情は普段見られないから新鮮だな。
…だから、そうじゃなくて!!
「お誕生日、おめでとう!それでね、ちょっとしたものだけど…はい!お揃いの手袋作ったんだ!ポッポちゃんにはふわふわのお布団!」
「凄いね…これ、君が作ったんだろう?」
「そーだよ!」
1ヶ月かけて作った。
「嬉しい…とても、嬉しいよ。ありがとう」
そう言って私を強く抱き締めるイライ。
「これからも、よろしくね」
「ああ。こちらこそ」
そう言ったイライの心からの笑顔を忘れることは無いだろう。
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1日遅れたけど、イライ君誕生日おめでとう!21歳だね!
これからも死苦夜露だね!!